2/20「よかっぺBAR」新宿ロフト

wacca2013-02-28

「よかっぺBAR」は、THE BACK HORNのボーカル山田将司君と、水戸LIGHT HOUSE店長の稲葉茂さんが主催するイベント。今回で、2回目。

震災でダメージを受けた茨城の農業や漁業を応援するべく、茨城の特産品を使ったフードや、茨城のおいしいお酒満載で。ライブなどの出しものもいっぱい。その上、将司君と稲葉さんが自らバーテンをするという。茨城を応援できるし、ふだんとは違う将司君や稲葉さんに触れあえるという、ファンにはスペシャルなイベント。

イベントへのふたりの思いは、ロフトの情報誌「ルーフトップ」の対談を読むと、伝わってくると思う。
http://rooftop.cc/interview/130201181738.php

チケットはあっという間にソールドアウトで。私はやっとe+に繋がった!と思ったら売り切れで。ふにゃーんってなってたら、数日後、キャンセル流れ分が出てて、奇跡的に買えたんでした。うれしかったなあ。

さて当日。会場に入ると、ステージ側のフロアにもテーブルや椅子が並べられてて、いつものロフトとは違うBARの雰囲気が醸し出されてた。

チケット代には、お通しも含まれてた。んで、入場してすぐお通しもらったら、蓮根チップで。これがカラッと揚がってるは、しょっぱうまいはで、すごいツボだった。お通しのおかわりください!レベル。

フードもお酒も、茨城の物産もりだくさんで。ライブハウスでやるレベル越えてたと思う。フードは、常陸牛のステーキ、あんこう鍋、茨城風の具だくさんの蕎麦、しらす丼、山田家のピーマン肉詰め、納豆きんちゃく、茨城野菜の串揚げなどなど。あとちゃんと甘いものあるのもうれしかった。アイスとかチョコとか。将司君の友だちが作ってる果物の盛り合わせもあったなあ。お酒も、茨城って、こんなにいろいろ地酒や焼酎や梅酒あるんだなあと興味深々。茨城の梅干し使ったサワーもおいしそうだった。

ライブがない時間帯は、将司君と稲葉さんがお揃いの蝶ネクタイをして、バー側のカウンターでバーテンを務めてた。この行列がその度に長かったー。将司君と直に話せたりする機会って、そうそうないもんね。将司君はちゃんとひとりひとりと会話して、時には撮影に応じたり、とても丁寧に応対してた。アタマが下がるよ。出しものがすべて終わった明け方も、将司君はバーテンしてて。私が帰ったのは4時半位だったんだけど、まだまだ行列が途切れることはなかった。

私もいそいそ行列に並んでみたよ。将司君おすすめの日本酒・稲里(辛口)うまかった。辛口といいつつ口当たりよくて、飲みやすかった。しかし、ひさびさの日本酒だったもんだから、酔っぱらいな私であった。

さてライブの話を。トップバッターは、茨城出身の真空ホロウ。ひさびさに見たけど、いい演奏だった。あと演奏とMCのギャップがたまらん。

んで1個のライブが終わると、将司君と稲葉さんが出てきて、演奏者とトークするんだけど、素の関係性がのぞくようで。ふつうのライブでは味わえない感じがおもろかった。決め事なしな分、ややぐだぐだ気味の部分も含めて(笑)。

んで、将司君の知り合いだという、“空飛ぶ紙芝居ユニット・スパイスアーサー702”にすごくひきこまれた。編成は、女性弁士、作・演出&めくり役、義太夫&Per、おはやし(トランペット&三味線)という4人編成。私の紙芝居の概念が、ちょっとひっくり返りました。紙芝居だけど、ちゃんとエンタメしてたなあ。演目は、「おばあちゃんの木炭バス」「文楽スターウォーズ」「飛脚の花ちゃん」。とくに「文楽スターウォーズ」は、パロディもの好きにはたまらんかった。で、文楽への翻案の仕方が、ほんとうまいの。いやあ、いいもん見た。あ、「飛脚の花ちゃん」では、将司君と稲葉さんが殿様役で語りに参加させられてたよ。

a flood of circle佐々木亮介さんのギター弾き語り。やっぱり、この人は声が魅力的よね。ガサッとしてるんだけど、同時に色っぽくて。ロックな声だ。弾き語りは、曲順も決めてないようなラフさだったけど、それもなんかよかったな。

そして将司君を呼び込んで、THE BACK HORNの「コバルトブルー」をふたりで演奏した。もうね、かっちょよ過ぎてって、ぴぎゃあ(>_<)!ってなりましたよ。ギター1本の伴奏での「コバルトブルー」も新鮮だった。この日、この瞬間が、私いちばんの沸点だったかも。

んで、こん時、将司君が「コバルトブルー」のことを、「この曲はマツや栄純や光舟の力をもらって歌えてる曲だから。まさか弾き語りで歌うとは…」的なことを言ってたので、ふむふむとメモっときます。そして、弾き語りでも全身全霊で歌う将司君はステキでした。

佐々木さん弾き語りの後の、稲葉さん、将司君の3人でのトークが、この夜のトークの中でいちばん長かったのかな(時間調整の意味もあったらしい・笑)。ちゃんとイスに座って、じっくりトークしてくれて楽しかった。将司君が、機会を見つけては、トークをやめてひきあげたがってて、それもおかしかった。

UNLIMITSは、バー仕様で、全員、着席して大人っぽい演奏でした。なんかすごく新鮮だった。んで、THE BACK HORNの「夏草の揺れる丘」をカバーしたんだけど、よかった。あと最後の曲がすごいしみた。

ライブのトリは、178R(いなばライダー・笑)。この日、誕生日だったライトハウスの稲葉さんの好きな曲だけをカバーするコピバン。メンバーは、山田将司(THE BACK HORN)、ミヤ(MUCC)、ZIMA(UNLIMITS)、KAZI(THE JUNEJULYAUGUST/HUMAN TAIL)でした。贅沢なコピバンだった。

演奏曲は
「悲しみの果て」(エレファントカシマシ)
「深夜高速」(フラワーカンパニーズ)
「言葉にできない」(オフコース)
「渚」(スピッツ)
「Happy birthday」(ケーキ登場!)
カーペンターズ「TOP OF THE WORLD」の替え歌で「稲葉・オブ・ザ・ワールド」
って感じでした。

178R、思わぬ選曲で将司君のうたが聴けて、ほくほく。あと、どんな曲でもちゃんと将司君の歌になってるのが、改めてすごいなあと思った。演奏も、前日2時間、リハで合わせただけとは思えなかった(驚)。このバンドが、この日いちばんのお目当てだったので、ほんとに満足。

ちなみに「稲葉・オブ・ザ・ワールド」の歌詞は、稲葉さん愛にあふれてた。例えばこんな感じ(正確ではないですが)。「第1印象怖い」「目力が強い」「でも実はやさしい」「案外涙もろい」「部屋中、まりこ様だらけ」「意外に鉄道にくわしい」…みたいな。将司君の情報収集力の細かさに、稲葉さん驚いてたのと同時に感動してた。

8時間以上という、長丁場なイベント、みなさん、お疲れさまでした。いやあ、盛りだくさんで楽しかったな。稲葉さんが「次もやる」って明言してたので、またぜひ足を運びたいです。