ガチバンMAX

『ガチバンMAX』は、純粋培養されたヤンキーが渋谷に来てみたら…という話(ザックリで失礼)。ストーリーは正直…というとこあり。が!期待以上に映画だった。機動力のあるイオス7Dを駆使してゲリラ撮影してるのが効いてる。よく渋谷でこんなの撮れたよなあという映像多数。

監督は、元木隆史さん。初期の山下敦弘監督作品の製作をしていたり、『イヌゴエ』、『ロックンロール★ダイエット!』なんかの監督も。変に心情の説明セリフがないのが好みでした。役者の表情やたたずまい、映像や行間で見せる感じ。ローバジェットだろうけど、安っぽくはなかった。

主演の窪田正孝君は初ヤンキー役。見たことない窪田君。見た目だけじゃなく、いままで窪田君が演じたことのない中身の人だった。笑うのは数ヵ所。あとはむっすり。すごい低い声出したりも。アクションのキレ、すごい。ダンス経験生きたのかな。とくにキックの高さ、やべー。

この手の作品でおなじみの鈴之助君、阿部亮平君、山口祥行さんは、安定感あり。矢吹卓也君、藤間宇宙君は、今の渋谷ならではの小ズルい若者役を体現してた。ムカついた。落合扶樹君もチラ出。テニミュ経験者の西村ミツアキ君、北代高士君、加藤良輔君もちゃんとヤンキーっぽかったよ。

ヒロインは、鎌田奈津美ちゃん。鈴之助君と不思議な関係にある彼女役。窪田君と彼女のふたりのシーン、さらに鈴之助君を加えた3人のシーンはことごとくよかった。言葉にしきれないような微妙な空気感が映像になっていて、そこはすごく青春映画だった。どっか荒んではいるけど。

『ケータイ捜査官7』ヲタ的には、鎌田奈津美ちゃんといえばアンカーの開発部の女子のひとり。次回作『ガチバンMAX?U』では、窪田君と鎌田さんの恋要素もあるらしい。なんで、網島ケイタがヤンキーになって、開発部の子と恋に落ちたの?みたいな楽しみもありw。

1作目が自分的に楽しかったので『ガチバンMAX?U』への期待高まる。次は歌舞伎町でゲリラ撮影。工と渋江譲二先生がホスト役で登場。村松利史さんが歌舞伎町のワル先生だって。どんなだw。せっかくなので窪田君登壇の初日舞台挨拶回をさっき購入。端だけどC列。この週末なのに?がんばれガチバン!