1/7「KESEN ROCK TOKYO round6」スタジオコースト

2012年の初ライブは、KESEN ROCK TOKYO。BRAHMANTHE BACK HORNthe band apartという顔合わせ。

今年、最初に見たライブがKESEN ROCK TOKYOでよかったなあ。まだ余韻が残ってる。

気仙地方へのエールが沢山詰まっていたのはもちろんだけど、ライブ単体としてもすごくよい3マンだったと思う。

ちなみにKESEN ROCK TOKYO、バンドはノーギャラ。チケット代がほぼダイレクトに被災地の岩手・気仙地方で行われるフェス開催に使われる。自分がライブを楽しむために払ったお金が、遠くの誰かがライブを楽しむために使われるって、いいチャリティだなあと思う。
http://kesenrocktokyo.org/
@KESEN_ROCK_FES

開演前と、バンドとバンドの合間には、いままでのKESEN ROCKの写真がスライドで映し出されてた。とにかくみんな楽しそうで、手作り感にあふれていて。なるほど、このフェスを応援したくなるのわかるなあって感じでした。

まず開演前、DJしてた鹿野さんから、「KESEN ROCK TOKYO」の趣旨について、すごくわかりやすい言葉で説明があった。で、7月にKESEN ROCK開催決定ってことで、鹿野さんの音頭でお祝いの三三七拍子を。二千人以上だと、ヤバイね、三三七拍子。

KESEN ROCK TOKYO、トップバッターはBRAHMAN。ひさびさに観たなあ。音も、TOSHI-LOWさんの言葉も沁みて。なんか泣きそうになってしまった。BRAHMANで、あんな気持ちになったの初めてだった。あいかわらずBRAHMANのお客さんは熱くて、ダイブ祭でした。

TOSHI-LOWさんの最初のMC「2012年、よい年だろうと、悪い年だろうと、行動あるのみ」、と、きっぱり。

長いMCでTOSHI-LOWさんは、津波で住まいの一階をやられたご自身のお祖母さまとのこと、KESEN ROCKについて、震災について、愛ある悪態めいたジョークを交え笑わせつつ、語りかけていた。沁みてくる、TOSHI-LOWさんのコトバ。ちゃんと行動してる人のコトバって、強いな。

そして「霹靂」、グッときた。

THE BACK HORNは、二番手でした。お正月しょっぱなから、攻め攻めのセットリスト。すっげー、いいもの観せてもらった。そして初期の曲の古びなさ、最近の曲にもちゃんとある初期衝動、なんだか見ていてうれしくなった。ラストは「世界中に花束を」。これまた沁みる名曲。3月に発売される新曲「シリウス」が、着々とライブで成長しているのが頼もしくて、にやにや。

演奏したのは、サーカス、罠、サニー、再生、風船、シリウス、コバルトブルー、戦う君よ、世界中に花束を、かな。

いつもながら、メンバーあばれまくりのステージングで、胸熱。ついつい、バックホーンは前の方で見てしまいました(笑)。

トリは、メンバー全員がKESEN ROCK TOKYOの主催者でもある、the band apart。見ていて、すげえ幸せな気持ちになるような演奏だったなあ。ピシッとイベントを締めていた。

the band apartの時、近くにいたBRAHMANのTシャツ着た女の子や男の子が、すっごく楽しそうに踊ってたり。THE BACK HORNの時に、BRAHMANのTシャツ着たダイバーさんがいたり。違うバンドのTシャツ着た子たちが仲よさそうにしてたり。いい3マンならではの、ほこっとする光景が、そこかしこにあったよ、KESEN ROCK TOKYO。

おめあてのバンドはもちろん、それ以外のバンドも楽しめるって、いいイベントだと思う。いい組み合わせだったからこそだなあ。

で、お客さんたちの方も、おめあてのバンド以外もちゃんと楽しんじゃおう感があって、よかった。

繰り返しになるけど、新年から気分のいいライブを見られて、ほんとによかったな。

んで、KESEN ROCK TOKYO、何がすばらしいかって続けてることなんですよね。見習いたいなあ、と。the band apartの荒井さん曰く「これからもまだまだ続けていく」そうですよ。

そして、去年は震災の影響で開催できなかった「KESEN ROCK FES」が、7月22日、岩手県・種山ケ原イベント広場にて開催決定。めでたい。
http://www.kesenrockfes.com
@KESEN_ROCK_FES