映画『飛べ!ダコタ』

日舞台挨拶の回を見てきました(窪田正孝君目あて)。

1946年に佐渡島で起きたイギリス軍の要人機ダコタの不時着をモチーフにした作品。戦後間もない時期だからの複雑な心境がありつつも、ダコタを飛ばすことに協力する村人たちの姿が丁寧に描かれてて、感動しました。

とくに洞口依子さんと出征した息子、そしてかつて敵だったイギリス人のパートが、せつなかった。そして柄本明さん、ベンガルさん、綾田俊樹さん、中村久美さん、芳本美代子さん、螢雪次朗さん、角筈和枝さん、山本浩司さんなどなど、味わいのあるメンバーが脇を固めてるのがよかった。

窪田正孝君は、舞台挨拶で「ひとりだった」と言ってたけど、ほんとその言葉通り、ぼっちな役だった。優秀で海軍兵学校に入り期待を一身に受けてたのに、訓練でのケガで足が不自由になり、戦地に行かないまま終戦を迎えたという、鬱屈を抱えた役。全身で役になってて、見応えあった。

窪田正孝君の幼なじみで、ちょっとやさぐれた役で山根和馬君が出てたんだけど、彼もよかったなあ。ひとりだけ異質な空気をまとってて。出番は少ないんだけど、窪田君が気持ちをかき乱されるの、わかるなあって感じでした。

あ、窪田正孝君、ブログの写真にもあったように、髪を切って、かつ前髪おろしてました。前髪おろした窪田君好きなので、眼福でした。んで、このビズでアリダを演じるとしたら、ますます舞台『滝の白糸』が楽しみに。うはうは。

そだ。舞台挨拶の後、マスコミの写真撮影の時、ちゃっかり紛れて写真撮ってる年配の女性がいてびっくり。そしてキャストがはける時、同じその年配の女性がダッシュで駆け寄って、比嘉さんと窪田君になんか渡してた(手製のパウンドケーキ…?)。マナー違反だよなあ。びっくりだった。ああはならないよう自戒したい。

『飛べ!ダコタ』
監督:油谷誠至
出演:比嘉愛未窪田正孝柄本明ベンガル綾田俊樹洞口依子、中村久美、芳本美代子螢雪次朗、園ゆきよ他
http://tobedakota.com
http://www.youtube.com/watch?v=2uL4eKG_uck&sns=em