'13秋クールドラマチェック

『リーガルハイ』
満を持しての続編。でも脚本が古沢良太さんだから、安心しては見せてくれない。毒婦な小雪さんの縦糸とか、新たに対立する岡田将生君たちとか、前作とは違う構図を持ち込んでる。それが成功するかは、正直まだ様子見な感じなんだけど(前作の敵役の生瀬さんと小池姐さんがすばらしすぎた)。裁判のさばき方とか、これぞ『リーガルハイ』な瞬間があって、たまりません。爽快感。あと、やっぱり堺さんの古美門とガッキーの薫は、改めてナイスな凸凹コンビだなあと思う。このふたりが芯にいるだけで、もうちゃんと『リーガルハイ』なんだよね。

クロコーチ
ダークさと、底知れなさが漂ってて、にたにた。TBS金10の刑事ドラマって感じのひねり方、はずし方も、たまらん。そしてドス黒い長瀬君、超ハマリ役。きゃー、きゃー。脇の男性陣が渋いのも好み。クセ者揃いなので、剛力さんのまっすぐさが映えるね。

『ノーコン・キッド』
田中圭君主演(おめでとう!)。ゲームの歴史を描きつつ、ゲームでつながった3人の関係性も描いてる。ゲームとお話のリンクがうまいなあと思う。あと、ひとりの役者さんが、15歳から45歳までの30年間を演じてしまうって試みもおもしろい。そして懐ゲーが続々と登場するので、当時のゲームかじってた人にはたまらないかと。

『変身インタビュアーの憂鬱』
三木聡さんらしい不可思議さ。山村で起きたある事件に中丸君演じる小説家が迫っていくんだけど、出てくる人がいちいち怪しい、うさん臭い。深夜ドラマなので、三木さんフルスロットル。三木さん過去作で言ったら、『熱海の捜査官』にややムード近いかも。

『裁判長っ!おなか空きました!』
福田雄一さんが作・演出のドラマに、ハズレなし。やっぱり福田さん自身が演出を手がけると、格段におもしろい。

『独身貴族』
草なぎさんがプライベートでは面倒な男だけど、仕事の上で芯通ってて、映画愛がちゃんとあるので、見やすいし、すがすがしい。濁をも飲み込む弟・伊藤さんの対比もうまい。そして“独身”と“仕事”の描き方のバランスもちょうどいいかも。映画会社が舞台ってことで名作映画の曲、うまいこと使ってるの好きだ。映画のセリフを引用した草なぎさんと北川さんのやりとり、すばらしい。脚本は、佐藤嗣麻子さん。シャレたドラマだなあと思う。

『相棒』
安定感。毎回、タイプの違う題材を扱いつつ、きっちり『相棒』的なお話に落とし込むのは、さすがの手腕。

『ドクターX』
米倉姐さんとテレ朝って、やっぱり相性いいなあ。なんか力業で見せられてしまう。あと新登場のキャラたちも、濃ゆい。エンディング・ロールに、猫や麻雀牌のカットがはさまれてて、笑った。あ、麻雀仲間にザンキさんがいなくて残念(昼ドラ出演中だからか)。

『刑事のまなざし』
丁寧なドラマだなあと思います。とても真面目に作られてる。あとゲストも含め、配役の妙が楽しめる。

海の上の診療所
翔太君(お父様をちらりと思い出すな)、福士君(メガネ男子)、武井さん(キリッとした役似合う)は、チャーミング。しかし、そのチャームだけで私が見続けられるかは、また別のお話。

『衝撃ゴウライガン!!』
雨宮慶太さん(総監督)と井上敏樹さん(脚本)がタッグを。バカバカしいおもろさ。夜中に気楽に見るのに、ちょうどいい感じの特撮。

彼岸島
三池崇史さん総監督の吸血鬼もの。深夜ドラマらしく、きっちり怖い。キャストは魅力的なんだけど、怖いの苦手なんで、いつまで見ていられるか自信がない(笑)。

『天国の恋』
ウチは昼ドラ禁止なのですが(マイ・ルール)、御大・中島丈博さん脚本作ならば、チェックせずにはいられない。とにかく脇が濃ゆい。ザ・中島オールスターズ的な布陣。そんな中、ジャニーズJr.の高田翔君がインパクトのある役ふられてます。中島的キャッチーさをある意味、一身に。がんばれ、高田君。内君は、まあ、ふつうにかっこいい役です、いまのところ。んでマジメに見るより、ツッコミつつ、ぷぷって見るのに最適かと。

あと、ここに書いてないのも、いろいろ見てます。ドラマっ子ですから。キリッ。