ヨーロッパ企画『建てましにつぐ建てましポルカ』

いまさらだけど(上演は9月)、楽しかったので感想あげときます。

“迷路コメディ”と銘打ってて、いったいどんなのか全く想像がつかなかったけど、とても楽しかった。見てる間、余計なこと考えずシンプルに味わえた。

舞台は中世ヨーロッパのとあるお城。お城は次々に建てましされてて、複雑な構造になっていて、慣れない人は迷いに迷う。

お城ではパーティが行われているんだけど、どうしてもそこにたどり着けない貴族たちが、体裁をとりつくろいつつ、てんやわんやしている様に笑いに笑った。

あと逆に身分が高くない人の方がお城の構造を熟知してたりするの、チクリと皮肉だなあと思いました。

客演の菅原永二さんがスルリとヨーロッパ企画の世界に溶け込んでたなあ。菅原さんが出るのさえ知らなかったので、うれしいことでした(だが出演者位、調べてけよ、私)。

滝本晃司さんが作る音楽も世界観にとても合ってたし、舞台のとてもよい補助線になっていた。

アフタートークで、作・演出の上田誠さんが言ってたけど、脚本を書く前に、まずセットを考えてから作り始めたそう。だからこその、あの迷路とストーリーのフィット感だったんだなあ。なるほど。

あと去年、上田さんが新婚旅行でチェコ行ったことが、世界観や音楽(ポルカ)にちょっと影響してるっぽいのが、アフタートークで聞いてて、上田さんったらかわいらしいな、と、思いました。